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2013年

6月

03日

井上健一郎さんにインタビューさせていただきました。

第2回のインタビューは、
「人を変える。組織を変える。」人材戦略コンサルタントで

アカラ・クリエイト株式会社 代表取締役の井上健一郎さんです。?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" /

 

Q 井上さんのお仕事はどのようなことをされているのですか?

A 人事、人材関係の開発を中心としたアドバイザーとして活動しています。

 

Q 今、一番力を入れたいと思っていることは何ですか?

A リーダーシップを育みたいと思っています。組織は今まで以上に創造性が求められています。人と人との関わりの中でのストレスを無くしたいと思っています。

 

Q 最初に働いた職場はどんな会社でしたか?

A CBS・ソニーレコード株式会社(現:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント)です。

最初は生産管理でした。工場のコントロールや在庫管理などの仕事をしていました。それから、制作、営業、プロモーション等、色々な仕事を経験させてもらいました。一番好きだなと思ったのは営業ですね。

レコード会社なので、感性で動くことが多く、論理的な思考が少ないのですが、その中で営業は論理と感性のバランスがよく、それが好きでした。右脳と左脳を両方使う感じですね。

 

Q ソニーと言えば誰もが憧れる会社ですが、どうして辞めようと思ったのですか?

A 前々からサラリーマンとしてやっていくことは、定年間近になってからだときついので50歳でリセットしようと思っていました。何か違うチャレンジをしようと思っていたんです。

音楽産業はものを生む人と伝える人がいて、感性の伝言ゲームのような感じで、とにかく人が何を感じたかを大事に仕事をしていました。しかし、一般社会では「べき論」が多くて「◯◯したい」が少ないので、音楽産業で培ってきた感性を伝えるということが一般社会に活かされるんじゃないかと思ったんです。

 

Q 井上さんは、仕事柄色々な人事の担当者とお話する機会が多いと思いますが、人事の方からの悩みでよく聞くことはどんなことでしょうか?

A 人事はケアサービス部門になっていて、その他の業務的な感じで、会社全体の先頭に立てていないのが現状です。

人事の大切さが軽んじられていて、そこからくるやるせなさや、こんなもんだろうという諦めがある人が多い。

だからこそ、人を採用するときも評価するときも「どうすればいいんでしょう?」と漠然としている感じがします。

 

Q それでは、どのような採用の仕方をすることで、採用する側も採用される側も満足がいくと思われますか?

A 採用の時に手間をかけると、ちゃんと見てくれたんだということが伝わり、納得度が高くなると思います。

そうすると、不採用になった人も満足できるんですよね。

一生懸命採用に手間をかけている会社は、長く努めてもらうことを考えているので採用に手を抜くことがないですね。

だから、採用の理由を聞いて感極まって泣く人もいます。

採用側からは学生達がどんなことを考えているかわからないという悩みをよく聞きます。

携帯やスマホしか使ってこなかったので、ビジネスの電話やメールがきちんと出来ない人が多いという話も聞きます。

 

Q これから、就職をしようと思っている人たちに、何かアドバイスはありますか?

A マニュアルに書かれているように「積極的、前向き、明るい」ということを言う人が多いですが、自分が大切にしていることや、自分が思っている本当のことをきちんと自分の言葉で言えるといいですね。

志望動機やコアな魂ベースになるようなこと、または自分はどんな人間になりたいのかなど、そんな価値観に触れるような話をもっとする方がいいと思います。

「なんでもやります!」ではなく会社への貢献の意味も含めて何がしたいのか、何ができるかをはっきり伝えることも大切だと思います。

自分が本当にやりたいことを伝えた上で「経験のためになんでもやります」というスタンスを示すと良いと思います。

まずは経験してみることが大切ですね。

私自身も何で学生の時にもっと勉強しなかったんだろうと思いますし、無性に勉強したくなる時期がありました。今大学に進学することを考えている人は必ずしも大学に行って就職という人生を選ばなくても良いと思います。以前は自分が人事関係の仕事をするとは思っていなかったですが、実は、思い返せば大学の時に「45歳定年説」というテーマで卒論を書いていたんですよ。

 

Q 井上さんにとって仕事とは一言で言えばどういうことでしょうか?

A 自分の存在価値を最も表すことが出来る場所であると思います。

 

人生の中で確立したいものを具体化するものが仕事で、仕事をするというよりも仕事で何をやれるかが大切ですね。

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2013年

5月

15日

横須賀輝久さんにインタビューさせていただきました。

第1回のインタビューは、今が旬 元気な若手事業家

株式会社パワーコンテンツジャパン 代表取締役

行政書士横須賀事務所 代表の横須賀てるひささんです。

 

 

Q どのようなお仕事をされているのですか?

A 主にコンサルタント業や行政書士をしています。

 それ以外にも、士業向けの経営スクールとしては日本最大級の天才塾の運営をしています。

 本の執筆も15冊あり、合計で12万部以上の部数があります。

 最近では、経営組織アカデミーや自在塾やメンタルヘルス他多数のプロジェクトも運営してい ます。

 すべてをコンセプトで作るという前提でビジネスを運営しています。

 

Q この仕事でやっていこうと思ったきっかけは何ですか?

A 法学部で行政法を勉強していて、たまたま生協で見たのが行政書士のパンフレットでした。

 「独立も出来て年収1000万」のキャッチを見てやってみようと思いました。

 動機は結構単純ですね。

 それで、頑張って勉強して専修大学在学中に行政書士に合格しました。

 確か、その年現役大学生では唯一の合格者だったと思います。

 その後4年の夏からベンチャー企業で働き始めたのですが、

 正社員になる頃に、リストラされたんです。

 社長と合わなかったのだろうと思います。

 うまく社長と仕事をすることができなくて、ほとんど相手にしてくれなかった。

 そして、「合っていないから辞めたら」と言われました。

 まだ若かったので、クビになったのは自分のせいだと思って、

 再就職してもきっとまたクビになるだろうと思いました。

 ちょうどその頃行政書士の登録が終了したので、またクビになるくらいだったら自分でやって いった方がいいと思って行政書士として23歳のときに独立することにしました。

 

Q 仕事を辞めたいと思ったことはありますか?

A いっぱいありましたね。

 最初の頃は何も知らないし分からないから、

 お客様から聞かれたらどうしようと不安だったし、

 役所から仕事の確認で電話がかかってくるのも怖かったです。

 最初の2年半は行政書士専業でやっていたのですが、

 とにかく食べて行きたいと思ったのでセミナーもコンサルも

 ニュースレターの代筆やネットのシステム設定まで、

 できることならなんでもやりました。

 行政書士の業務も車庫証明、建設業、派遣、相続、遺言など、

 本当になんでもやりましたね。

 お金がないのは本当にしんどかったです。

 でも、頑張って1年半で月商100万位までになりました。

 

Q ターニングポイントはいつでしたか?

A 2年目に著書『小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術』(技術評論社)を

 出版しそれが2万部売れて、

 さらにライブドアから講師依頼(毎日ホリエモンがテレビに出ている頃だった)が来たり、

 テレビに出たりして急に周りの評価が変わりましたね。

 でも、そこで一つ感じたのは、例えば、本を作った時は、

 編集者の人と打ち上げをしたりして一緒に喜べるのですが、

 一人で仕事をしていたので、うれしいことを一緒に喜べる仲間がいなかったんです。

 事務所に戻ってきたときに報告する人がいないっていうのはすごく寂しかったですね。

 仕事の醍醐味は喜びをわかちあうことだと思うんです。

 皆でやったプロジェクトがうまくいったときに、共にわかちあう仲間がいる。

 それが組織の素晴らしさだと思うんです。

 

Q それで、採用を始められたのですね。

 採用するときのここだけは譲れないというポイントを教えて下さい。

A クリエイティブであること、積極的であること、そして仕事をきちんとやってくれること。

 この3つを見ますね。基本的にやる気重視です。

 

Q では、横須賀さんが就活をしていた時はどんな感じでしたか?

A 実は、就職氷河期だったこともあるのですが60社落ちました。

 でも、就活したことはとても自分のためになりました。

 だから、就活そのものに対しては今そういう時代に生きているからしょうがないって

 思っていて、そんなに悪いイメージはないです。

 100点満点の選択はないし、理想的な会社はないと思います。

 本当に自分の思う仕事がしたいなら自分で作るしかないと思います。

 だから、転職も理由があればいいと思っています。

 世間一般が言うきちんとしたところに就職していなくてもちゃんと生きている。

 大学卒業して大企業の正社員になるっていうのは本当にごく一部の人ですよ。

 正社員ではなくても、アルバイトでもいいから働くことが大切で、

 自分で考えて決めていけばいいと思います。

 

Q 横須賀さんも最初から行政書士になるつもりではなかったのですか?

A 本当は大学も文学部に行きたかったんです。

 でも、文学部は受験したところが全部落ちてしまって、

 一浪して専修大学の法学部に入ったのですが、

 そもそも法律には興味がなかったんです。

 だから、一年の時は殆どまじめに勉強していませんでした。

 でも、単位を取らないと卒業できないので仕方なく勉強を始めたらけっこう楽しくて、

 ちょうど資格ブームだったので先ほどもお話しましたが、生協で見て行政書士を知りました。

 

Q 今の学生の人達に学生時代にしておいたほうが良いこと等アドバイスはありますか?

A とにかく見識を増やすことが大切だと思います。

 芸術や、海外旅行等何にでも好奇心を持って欲しいですね。

 可能性は無限です。自分に合っているものを見つけるためには自分の行動の範囲を広げる必要があると思います。

 どんなことにも興味を持って、思い込みや偏見で物事を決めないで欲しいですね。

アルバイトも色々やってみるといいと思います。

 私は飲食業のアルバイトでしたが、そのことがとても経営に役に立っています。

 時間があれば本をいっぱい読むといいと思います。

 できれば、人から勧められた本を読むといいと思います。

 これはあくまでも個人的な意見ですが、ゲームもモノを考える上で役に立ちますね。

 RPGなどは何回も自分ルールを作ってやりました。

 実はこれも経営に役に立っています。

 

Q 仕事で迷っている人に何かアドバイスはありますか?

A 仕事をする時期は仕事ばっかりしていてもいいと思います。

 夢を叶えるなら早く始めたほうが絶対にいい。

 

 少なくとも、夢を叶えたいなら、学生時代に打ち込んだ部活以上に頑張れなくては、叶わないと思います。

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